目次
事案
衆議院の解散が憲法7条のみによってなされたこと、解散の決定過程において全閣僚の一致による助言と承認の2つの閣議がなかったことが、違憲であるかが争われた。
結論

訴え却下
判旨
- ①統治行為の司法審査
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直接国家統治の基本に関する高度に政治性のある国家行為は、たとえそれが法律上の争訟となり、これに対する有効無効の判断が法律上可能である場合であっても、裁判所の審査の外にある。
- ②衆議院の解散の司法審査
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衆議院の解散は、極めて政治性の高い国家統治の基本に関する行為であって、このような行為について、その法律上の有効無効を判断することは、司法裁判所の権限の外にある。
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