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【重要判例】最判平21.7.10:公害防止協定の適法性
事案 地方公共団体が、産業廃棄物処理業者との間で締結した公害防止協定に定められた産業廃棄物処理施設の使用期限を経過したとして、当該業者に対し、当該処理施設の使用の差止めを求める民事訴訟を提起した。 そこで、当該業者は、知事がなした当該処理... -
【重要判例】最判昭43.12.24:通達の法的性質
事案 「墓地の管理者は、埋葬の求めを受けたときは、正当の理由がなければこれを拒んではならない」と定める墓地、埋葬等に関する法律13条について、他の宗教団体の信者であることのみを理由とする埋葬許否は「正当の理由」によるものとは認められないと解... -
【重要判例】最判平18.11.2:小田急高架訴訟本案判決
事案 小田急小田原線の一定区間の連続立体交差化を内容とする都市計画事業認可がなされたため、事業地の周辺住民が、当該都市計画事業認可の取消訴訟を提起した。そこで、このような内容の都市計画事業認可をすることは、行政庁の裁量権の逸脱・濫用に当た... -
【重要判例】最判平8.3.8:剣道実技拒否事件
事案 信仰する宗教(エホバの証人)の教義に基づいて、必修科目の体育の剣道実技を拒否したため、原級留置・退学処分を受けた市立工業高等専門学校の学生が、当該処分は信教の自由を侵害するとし、その取消しを求めて争った。 結論 学校側の措置は、社会観... -
【重要判例】最判平4.10.29:伊方原発訴訟
事案 伊方発電所原子炉設置許可申請に対し、内閣総理大臣がこれを許可したため、周辺住民が、原子炉設置許可処分は違法であるとして、取消訴訟を提起した。 この訴訟において、原子炉設置許可処分につき行政裁量が認められるかが争われた。 結論 行政裁量... -
【重要判例】最判平10.4.10:再入国不許可処分と要件裁量
事案 協定永住資格を取得した外国人が、出入国管理及び難民認定法に基づく再入国許可申請をしたところ、指紋押捺を拒否したことを理由として法務大臣により不許可処分がなされたため、慰謝料の支払いを求める国家賠償請求訴訟を提起した。そこで、再入国不... -
【重要判例】最判昭52.12.20:神戸税関事件
事案 神戸税関職員は、同僚職員に対する懲戒処分について抗議行動や各種の組合活動において指導的役割を果たして業務の処理を妨げたとして、国家公務員法に基づき懲戒免職処分を受けたため、本件処分の無効確認訴訟および取消訴訟を提起した。 結論 請求棄... -
【重要】最判昭63.6.17:行政行為の撤回と法律の根拠
事案 人工妊娠中絶を行う得る医師としての指定を受けていた産婦人科医が、実子あっせん行為を繰り返していたため、当該指定を撤回された。 そこで、産婦人科医が、指定の撤回処分の取消しを求めて訴訟を提起した。 結論 指定の撤回は適法である。 判旨 指... -
【重要判例】最判平21.12.17:安全認定と違法性の承継
事案 建設業者が、特別区の区長から安全認定を、建築主事から建築確認をそれぞれ受け、建物の建築を開始した。そこで、当該建物の周辺住民が、当該建築確認の取消訴訟を提起したが、この訴訟では、建築確認自体の違法性ではなく、安全認定の違法性が主張さ... -
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【重要判例】最判平18.2.7:呉市学校施設使用不許可事件
事案 広島県の公立小中学校等に勤務する教職員によって組織された職員団体が、その主催する広島県教育研究集会の会場として、呉市立中学校の体育館等の学校施設の使用を申し出たところ、呉市教育委員会から使用不許可処分を受けたため、これが違法であると... -
【重要判例】最判平9.12.18:道路の通行妨害の禁止を求める権利
事案 市長から道路位置指定1を受けた土地の所有者が、周辺住民に対して通行を禁止する旨のビラをまいたり、その土地に簡易ゲートを設置したりしたため、周辺住民が、土地の通行妨害の排除を求めて訴訟を提起した。 結論 妨害排除請求は認められる。 判旨 ...