行政法判例– tag –
-
【判例】最判昭36.3.7:瑕疵の明白性とは
瑕疵が明白であるかどうかは、当該処分の外形上、客観的に誤認が一見看取し得るものであるかどうかにより決すべきである。 👉行政法3-2:行政行為の瑕疵とは?(無効となる行政行為) あわせて読みたい -
【判例】最判昭29.1.21:農地買収計画の取消し
旧自作農創設特別措置法に基づく農地買収計画の決定に対してなされた訴願を認容する裁決は、他の一般的な処分とは異なり、裁決庁自らの判断で取り消すことはできない。 👉行政法3-1:行政行為とは?(行政行為の効力) あわせて読みたい -
【判例】最判昭29.8.24:行政行為の効力の発生時期
行政行為の効力は、法令が特段の定めをしている場合を除き、相手方が現実にこれを了知し、または相手方の了知すべき状態に置かれたときに発生する。 👉行政法3-1:行政行為とは?(行政行為の効力) あわせて読みたい -
【判例】最判昭61.12.16:海没した土地の所有権
私有の陸地が自然現象により海没した場合についても、当該海没地の所有権が当然に消滅する旨の立法は現行法上存在しないから、当該海没地は、人による支配利用が可能であり、かつ、他の海面と区別しての認識が可能である限り、所有権の客体たる土地として... -
【判例】最判昭41.12.23:農地買収処分の民法177条が適用
農地買収処分によって、対象となった土地の所有権を国が取得した後においては、民法177条が適用される 👉行政法1:行政法の一般原則(公法・私法の交錯に関する判例) あわせて読みたい -
【判例】最判昭53.5.26:個室付浴場業阻止のための児童遊園設置認可処分
個室付浴場業の開業を阻止することを主たる目的としてされた知事の児童遊園設置認可処分は、当該児童遊園がその設置基準に適合しているものであるとしても、行政権の著しい濫用によるものである 👉行政法1:行政法の一般原則(その他の一般原則) あわせて... -
【判例】最判昭35.3.18:食肉の営業許可を受けない者の買入契約
食品衛生法は単なる取締法規にすぎないから、食品衛生法に基づく食肉販売の営業許可を受けない者が行った食肉の買入契約も、当然に無効であるとはいえない 👉行政法1:行政法の一般原則(行政上の権利) あわせて読みたい -
【判例】最判昭53.2.23:議員報酬請求権の譲渡について
普通地方公共団体の議会の議員の報酬請求権は、公法上の権利であるが、当該普通地方公共団体の条例に譲渡禁止の規定がない限り、譲渡することができる。 👉行政法1:行政法の一般原則(行政上の権利) あわせて読みたい -
【判例】最大判昭45.7.15:供託金取戻請求権の消滅時効期間
事案 自衛隊員が駐屯地の武器車両整備工場で車両を整備していたところ、同僚の自衛隊職員が運転する自動車に轢かれて即死したため、その親が国に対して損害賠償を請求する訴訟を提起した。 結論 供託金取戻請求権の消滅時効期間(客観的期間)は、民法166... -
【重要判例】最判昭50.2.25:安全配慮義務違反による損害賠償請求権
事案 自衛隊員が駐屯地の武器車両整備工場で車両を整備していたところ、同僚の自衛隊職員が運転する自動車に轢かれて即死したため、その親が国に対して損害賠償を請求する訴訟を提起した。 結論 損害賠償請求は認められる。 判旨 ①安全配慮義務の内容 安全... -
【判例】最判平18.10.24
課税庁が課税上の取扱いを変更した場合において、それを通達の発出などにより納税者に周知する措置をとらなかったという事情は、過少申告加算税が課されない場合の要件として国税通則法に規定されている「正当な理由があると認められる」場合についての判... -
【判例】最判平19.12.13
公務員として採用された者が有罪判決を受け、その時点で失職していたはずのところ、有罪判決の事実を秘匿して相当長期にわたり勤務し給与を受けていた場合、国が当該公務員の失職を主張したとしても、審議誠実の原則に反しまたは権利の濫用に当たるとはい...