行政法判例– tag –
-
【重要判例】最判平5.3.11:税務署長による所得税更正処分の違法性
事案 税務署長が所得税更正処分をなしたため、当該処分の名あて人が、当該処分の取消訴訟を提起し、当該処分の一部を取り消す判決が確定した。 そこで、当該処分の名あて人が、税務署長の行った所得税更正処分により被った営業損害および慰謝料等について... -
【重要判例】最判昭61.2.27:パトカーによる追跡行為の違法性
事案 警察官が速度違反をして逃走中の乗用車をパトカーで追跡したところ、その乗用車が衝突事故を起こしたため、衝突事故の被害者が、パトカーによる追跡行為は違法であるとして、国家賠償請求訴訟を提起した。 結論 国家賠償請求は認められない。 判旨 警... -
【重要判例】最判昭57.3.12:裁判官がした争訟の裁判の違法性
事案 裁判で敗訴した当事者が、判決を行った裁判官が本来適用されるべき法律を適用せずに自分を敗訴させたことは違法であるとして、国家賠償請求訴訟を提起した。 結論 国家賠償請求は認められない。 判旨 裁判官がした争訟の裁判に上訴等の訴訟法上の救済... -
行政法18-3:「実質的当事者訴訟」とは?わかりやすく具体例つきで徹底解説!
行政法TOP 解説記事一覧 判例一覧 ✅この記事はこんな人におすすめ! 行政事件訴訟法の「実質的当事者訴訟」の意味や特徴がよくわからない 形式的当事者訴訟との違いを明確に理解したい 試験で問われる代表的な判例を押さえておきたい 行政書士試験の行政法... -
【重要判例】最判平28.12.8:差止め訴訟の要件
事案 飛行場の周辺に居住する住民が、航空機の騒音により精神的・身体的被害を受けていると主張し、国に対して航空機の運航の差止め訴訟を提起した。 結論 差止め訴訟は適法 判旨 ①差止め訴訟の訴訟要件 処分がされることにより「重大な損害を生ずるおそれ... -
【重要判例】最判平24.2.9:懲戒処分差止訴訟と義務不存在確認訴訟
事案 教育委員会の委員長は、各校長宛に、学校行事において教職員に国家の起立斉唱等を義務付ける通達を発し、学校行事の都度、各校長は、当該通達を受けた職務命令1を発し、教育長は、職務命令違反の教職員らを懲戒処分とした。 そこで、教職員らは、国家... -
【重要判例】最判平21.2.27:運転免許更新処分と訴えの利益
事案 道路交通法所定の違反行為があったとして、優良運転者である旨の記載のない運転免許証を交付されて更新処分を受けた者が、違反行為を否認し、当該更新処分および当該更新処分についての異議申し立てに対する棄却決定の取消訴訟、優良運転者である旨の... -
【重要判例】最判平21.10.15:場外車券発売施設設置許可と原告適格
事案 経済産業大臣が自転車競技法に基づき場外車券発売施設の設置の許可をしたため、当該施設の周辺住民や医療施設解説者が、当該設置許可の取消訴訟を提起した。 そこで、これらの者について、取消訴訟の原告適格が認められるかが争われた。 結論 当該施... -
【重要判例】最大判平17.12.7:小田急高架訴訟
事案 小田急小田原線の一定区間の連続立体交差化を内容とする都市計画事業認可がなされたため、事業地の周辺住民が、当該都市計画事業認可の取消訴訟を提起した。 そこで、事業地の周辺住民について、取消訴訟の原告適格が認められるかが争われた。 結論 ... -
【重要判例】最判平21.11.26:特定の保育所を廃止する条例の制定の処分性
事案 市が設置する保育所を廃止する条例を制定したことについて、当該保育所で保育を受けていた児童の保護者が、当該条例の制定行為は保育所において保育を受ける権利を違法に侵害するものであると主張して、その取消訴訟を提起した。 そこで、当該条例の... -
【重要判例】最大判平20.9.10:土地区画整理事業の事業計画決定の処分性
事案 市が、土地区画整理事業の事業計画の決定をし、その公告をしたところ、その施行地区内に土地を所有している者が、本件事業計画は違法であると主張して、本件事業計画の決定の取消訴訟を提起した。 そこで、本件事業計画の決定に処分性が認められるか... -
【重要判例】最判昭53.3.14:主婦連ジュース事件
事案 公正取引委員会は、(旧)社団法人日本果汁協会の申請に基づき、飲料等の表示に関する公正競争規約を認定した。 もっとも、主婦連合会は、それが適正な表示ではないとして、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)に基づいて不服申立てをしたが、却...