目次
事案
旧所得税法上の質問検査権に基づく調査を拒否して起訴された被告人が、質問検査は令状主義および黙秘権の保障に反するとして争った。
結論
合憲。
判旨
- ①令状主義
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憲法35条1項の規定は、本来、主として刑事責任追及の手続における強制について、それが司法権による事前の抑制の下におかれるべきことを保障した趣旨であるが、当該手続が掲示責任追及を目的とするものでないとの理由のみで、その手続における一切の強制が当然に右規定による保証の枠外にあると判断することは相当ではない。
- ②黙秘権の保障
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憲法35条1項による保証は、純然たる刑事手続においてばかりではなく、それ以外の手続においても、実質上、刑事責任追及のための資料の取得収集に直接結びつく作用を一般的に有する手続きには等しく及ぶ。
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