🧭この記事はこんな人におすすめ
- 「仲立人と問屋の違いがいまいち理解できない…」と感じている方
- 商法の用語が難しくて苦手意識を持っている方
- 行政書士試験に向けて、効率的に商法の知識を整理したい方
- 過去問で『仲立人』『問屋』が出てきたけど、意味を忘れてしまった方
目次
✅ 仲立人(なかだちにん)とは?
仲立人とは、他人同士の商取引を間に入って取り持つ仕事をする人のことです(543条)。
例えば、宿泊施設や物件の契約を取り次ぐ業者などがこれにあたります。
ポイントは、仲立人自身が契約当事者にならないということです。
つまり、契約は「当事者同士」が直接結ぶもので、仲立人はその橋渡しをするだけです。
📌例:旅行代理店が、旅館とお客さんの宿泊契約を取り次ぐイメージ
→ 契約の当事者は「旅館」と「お客さん」。旅行代理店は間に入るだけ。
--- config: theme: neutral --- flowchart LR subgraph 商行為 委託者 第三者 end 委託者 <---->|③商行為| 第三者 委託者 -->|①委託| 仲立人 仲立人 -->|②媒介| 商行為
✅ 問屋(といや)とは?
問屋とは、自分の名前で、他人のために物を売ったり買ったりする仕事をする人です(544条)。
証券会社などが例として挙げられます。
仲立人と違い、問屋は、実際に自分が契約当事者になります。
つまり、契約上の権利や義務は問屋自身が負うことになります(552条1項)。
📌例:問屋が依頼主のために商品を仕入れた場合
→ 問屋が売買契約を結ぶので、その契約上の責任は問屋が負います。
--- config: theme: neutral --- flowchart LR 問屋 <---->|③販売・買入| 第三者 委託者 -->|①委託| 問屋
🎯まとめ:仲立人と問屋の違い
比較項目 | 仲立人 | 問屋 |
---|---|---|
契約当事者になるか | ならない(媒介のみ) | なる(自ら契約) |
権利・義務 | 契約当事者にはない | 権利義務を負う |
イメージ例 | 旅行代理店、不動産仲介業 | 証券会社、商品取引業者 |