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民法8:「占有権」とは?取得方法から効力まで徹底解説
占有権とは? 物に対する事実上の支配は、一般的には所有権・地上権といった本件に基づくことが多いです。しかし、物に対する観念的な権利関係と事実上の支配状態は別個に成立することがあるため、必ずしも事実上の支配が本件に基づくとは限りません。 そ... -
民法7-8:「混同」とは?所有権と他物権の同一人への帰属を解説
混同 事例1 Bは、Aの所有する土地に地上権の設定を受け、この土地を使用していた。その後、Aからこの土地を買い受けた。 同一の物について、所有権と他の物権(地上権・抵当権など)が同一の人に帰属した場合、当該物権は混同によって消滅します(179条1... -
民法7-7:「即時取得」とは?要件と効果|動産の物権変動をマスターする
即時取得 即時取得とは? 事例 Aは、Bに自己の所有する時計を預けていたが、Bはこの時計を自己の物であると偽って、この事実を過失なく知らないCに対して売却し、引渡しをおこなった。 この事例の場合、Bは時計の所有者ではないため、Cは時計の所有権を取... -
民法7-6:「引渡し」動産物権変動の基本。4種類の方法を理解しよう
動産の物権変動① - 対抗要件 動産の物権変動の場合、対抗要件となるのは引渡し(178条)です。動産は、不動産と異なり、取引が頻繁に行われるため、登記のような方法をとることは現実的に困難です。1 なお、引渡しには以下の4種類があります。 現実の引渡... -
民法7-5:不動産の物権変動とは?「登記」を対抗要件とする場合を徹底解説
登記を対抗要件とする物権変動 取消しと第三者 ①取消前の第三者 事例1 Aが自己所有の土地をBに売却し、所有権移転登記をした。その後、Bがこの土地を転売した後、AはAB間の売買契約を取り消した。 制限行為能力者・強迫による取消の場合→登記なくして対抗... -
民法7-4:不動産の物権変動で知っておくべき『第三者』の定義と背信的悪意者とは?
不動産の物権変動①:177条の「第三者」 対抗要件とは? 事例 Aは、自己の所有する土地をBに対して売却したが、所有権移転登記はしなかった。その後、Aは、この土地をCにも売却して、所有権移転登記をした。 この事例では、同じ土地が二重に売却されていま... -
民法7-3:物権変動とは?意思主義の考え方や成立要件をわかりやすく解説
物権変動 物権変動とは? 物権変動とは、物件の発生・変更・消滅が起こる事を指します。例えば、AがBに自分の所有する土地を売却した場合、その土地の所有権はAからBへ移転します。 物権変動は、契約によって生じることが一般的ですが、取得時効や相続など... -
民法7-2:物件的請求権とは?3つの種類とその内容をわかりやすく解説
物権的請求権 物権的請求権とは、物件の円満な支配状態が妨害されたり、妨害されるおそれがある場合に、その物件を持っている人が妨害の排除や予防を求めることができる権利です。 この権利によって、一定の行為をするよう請求したり、逆に行為をしないよ... -
民法7-1:「物権」の基本をマスター!種類・原則・特徴を徹底解説民法7-1:
物権とは? 一物一権主義 物権とは、土地や建物などの特定の物を支配し、その利益を享受する権利のことを言います。 この権利は排他性があり、同じ物について、同じ内容の債権が複数成立することはありません。この原則を一物一権主義といいます。 物権法... -
民法6:「時効」とは?事例でわかる効力や取得時効と消滅時効の違いなどを解説!
時効とは? 事例1 Aは、Bの所有する土地を自分の土地と思って建物を建てて20年間住んでいた。 事例2 Aは、Bから100万円を借りていたが、10年間返済の催促をされなかった。 時効とは、実際の権利関係とは異なる状態が長期間続いた場合に、その状態... -
民法5:「条件」「期限」の押さえるべきポイントまとめ
条件 条件とは? 条件とは、契約の効力が発生するかどうかを、不確実な事実に委ねる特約のことをいいます。 条件には、以下の2種類があります。 停止条件: 条件が成就することで契約の効力が発生するもの 解除条件: 条件が成就することで契約の効力が消... -
民法4:「無効」と「取消し」の仕組みを完全理解!
無効 無効とは? 無効とは、法律行為が客観的に見て法的な効力を持つにふさわしくない場合を指します。そのため、外見上は法律行為が存在しているように見えても、無効な法律行為は最初から一切の効果を生じません。 無効行為の追認 無効な行為は、追認を...