民法16-2:債務引受

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債務引受とは?

債務引受とは、債務者の債務を引き受け、自らが新たな債務者となることをいいます。

債権譲渡は債権者が債権を譲渡するものであるのに対し、債務引受は引受人が債務の譲渡を受けるものである点が異なります。

債務引受には、①併存的債務引受と②免責的債務引受の2種類があります。

併存的債務引受

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config:
  theme: neutral
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sequenceDiagram
autonumber
actor A(債権者)
actor B(債務者)
actor C(引受人)
A(債権者) ->> B(債務者):債務
B(債務者) -->> C(引受人):債務を引受
A(債権者) ->> C(引受人):債務

併存的債務引受とは、引受人が債務者と同じ内容の債務を引き受けることをいいます。

併存的債務引受は、保障に類似するため、債務者の意思に反していても、債権者と引受人の契約によって成立します(470条2項、大判大15.2.25)。1

この引受が行われた場合、債務者と引受人は、債権者に対して連帯債務を負うことになります(470条1項)。

免責的債務引受

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config:
  theme: neutral
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sequenceDiagram
autonumber
actor A(債権者)
actor B(債務者)
actor C(引受人)
A(債権者) ->> B(債務者):債務
B(債務者) -->> C(引受人):債務を引受
note over A(債権者): 債権債務の関係から離脱
A(債権者) ->> C(引受人):債務

免責的債務引受とは、債務の同一性を保ったまま、債務が引受人に移転し、元の債務者が債権債務関係から離脱することをいいます。

免責的債務引受は、債権者と引受人の契約でなすことができる。この場合、債権者が債務者に対して契約をした旨を通知したときに効力を生じます(472条2項)。

また、免責的債務引受の引受人は、元の債務者に対して求償権を取得しないことが特徴です(472条の3)。

  1. 参考:債務者と引受人の契約でなすこともでき、この場合、債権者が引受人に対して承諾をした時に契約の効力が生じる(470条3項)。 ↩︎
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